酒田機関区
1972.1.31 廃車 
  東京都葛飾区で保存

晩秋の羽越路を行くD51502

1971.11.23   間島     Photo by K.Watanabe.

D51502は、オーソドックスなスタイルを持ったカマであった。あまり調子がよくなかったのか羽越電化を待たずに廃車になった。牽引列車に乗ったときに異常に大きな排気音で驚いたのはこのカマである。当時の録音を聞くと、まるで山線のニセコのようで、よほど不調だったと想像される。
長澤氏の資料によると、D51502は昭和32年には新津にいたことがわかっている。その後、直江津、酒田を転々と渡り歩いたようだ。

雨の中、平木田駅で交換のため停止中のD51502

1971.10.24    平木田    Photo by K.Watanabe

無煙化まで時間がなかったせいもあるが、ほとんど毎週撮影に行くため、天候はおかまいなしだった。
水滴のついた車窓からの眺めと、雨の中で聞くドラフト音は、なんとなくもの悲しい気分にさせられることもあったが、この502だけは例外だった。
上の写真の時もあいにくの雨降りだった。臨客(D51431)の追い越し待ちで停車中。

新津駅で発車を待つD51502の牽く835レ

1971.10.24   新津駅    Photo by K.Watanabe

72年3月改正前の835列車は新津を7時30分に出て羽越全線を走破したうえに男鹿まで行く長距離鈍行だった。笹川流れなど、村上以北の撮影行には絶好のスジでずいぶんお世話になった。70年まではC57牽引だったが、残念ながら記録が少ない。72年3月改正以降は村上止まりの1821列車に短縮されてしまい、村上以北は急行羽越(キハ58)のお世話にならざるを得なくなった。

 

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羽越本線のD51
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