新潟遊園


新潟遊園

昭和40年(1965年)  新潟市寺尾   撮影:渡邊 馨一郎


「遊園地」というと、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。ディズニーランドを筆頭に数々のテーマパークがすぐに出てくるでしょう。乗り物も、絶叫マシーンや、ハイテクマシーンがでてくるのではないでしょうか。今の遊園地は、むしろ大人が楽しむところかもしれません。
私の幼い頃、遊園地といえば、新潟遊園しかありませんでした。"しか"とはとんでもない。年に1回、いけるかいけないか、あこがれの場所でした。新潟遊園があった新潟市寺尾地区は、現在は大住宅地ですが、当時は新潟市のはずれといってもよく、松林と西瓜畑がほとんどでした。今の遊園地とは比較にならない素朴で、もちろん大人が乗って楽しむようなものはなく、子供たちの喜ぶ顔をみることが、大人たちの楽しみだったのかもしれません。
どんなものがあったかというと、「お猿の電車」、メリーゴーランドのようなもの(確か屋根がなかった気がします)、「びっくりハウス」ぐらいしか覚えていません。お金がなかったので、それくらいしか乗せてもらえなかったのかもしれません。ほかに大きな滑り台が2つあり、それも楽しみだったことを覚えています。
さて、写真は新潟遊園でもっとも人気のあった「お猿の電車」です。とはいっても、お猿が実際に乗っていたわけではなく、ただ円形の大きなお花畑をゆっくりと回ってくるものでした。途中にトンネル?なんかもあって、結構たのしめた記憶があります。写真の後方にあるように松林に囲まれていました。私の生まれ育った西新潟の海岸地帯は、どこへ行っても松林があり、大きな木は松しか知りませんでした。その松林も防風防砂林以外はほとんど残っていません。
昭和20年開園の新潟遊園は、その後も子供たちを楽しませてきましたが、諸般の事情により昭和50年代に巻町へ移転したと聞きました。今はどうなっているのかわかりません。新潟遊園の跡地は宅地化され、「お猿の電車」が走っていたお花畑の部分が寺尾中央公園として残っています。

前のページへ戻る入口へ戻る次のページへ進む


ホームへ戻る