木製の湯船


昭和34年(1959年)4月 新潟市堀割町3丁目(現 関屋堀割町)    撮影:渡邊 馨一郎


 

現在では一般の家庭ではユニットバスが普通でしょうが、当時は写真のように木製の湯船も多く使われていました。木製湯船というより風呂桶といったほうが正確ですね。杉の板をぐるりと回し、銅線のたががしっかりとしめられています。「平和風呂」という銘板がついていました。
我が家はガスではなく、風呂釜に薪や石炭をくべて沸かしていました。ガスと違って、沸くまで薪や石炭を補給しなければ火が消えてしまうのが面倒ですが、一回沸いてしまうと残り火でさめにくいのがいいところでした。
風呂釜は石炭や薪に点火するまでが一仕事で、その経験は今でもアウトドアで役立っています。
そういえば、毎日風呂を沸かすような贅沢はできず、となりの家と互いにもらい湯をしました。風呂からあがった後も遊んでいて、なかなか帰ってこないと怒られることもしばしばでした。
桶といえば、プラスチック製品は普及する前は、水回りのものには結構桶が使われていました。下の写真は、洗濯桶です。当時はおしめを洗うのに使っていたのですが、夏の暑い日は子供のプール代用に早変わりしていました。

 

昭和36年(1961年)7月 新潟市堀割町3丁目(現 関屋堀割町)    撮影:渡邊 馨一郎

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