白黒テレビ


昭和36年(1961年)7月 新潟市内    撮影:渡邊 馨一郎


 

我が家に初めてテレビが来たのはだいぶ遅く、かろうじて記憶に残っている昭和38〜39年頃だったと思います。
今の子供たちは白黒テレビなんていっても想像もできないでしょう。チャンネルはダイヤル式。真空管を使っていたのでスイッチを入れてもしばらくは画面が出てきません。待ちきれなくて裏からテレビの中をのぞくと、だんだんと真空管が明るさを増すのが見えたものです。
放送もそのころの新潟ではNHKの総合と教育、それにBSNの3局ぐらいでした。親にチャンネルの選択権があり、子供の見たがる番組でも”教育上良くない番組”はなかなか見せてもらえませんでした。それでもポパイや鉄腕アトムなんかを見ていた記憶があります。
みたい番組を兄弟で争うようになるのは、UHFで番組が増えたもっと後のことです。しまいには喧嘩をしないように、チャンネルのダイヤルを引っこ抜かれてしまうこともありました。
当時のテレビはみんなでみるもので、夕食後の家族団らんを演出してくれました。
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