県庁前駅−東関屋間

越後線立体交差付近

軌道線の廃止が近づいた、1992年の3月に撮影に出掛けた。
撮影した日が休日だったせいかも知れないが、ここ頃になるとモハの単行が多くなっていた。
越後線のガードをくぐると道幅も狭くなり、電車は自動車を気にしながら注意深く進む。
永年走り続けたこの区間にも、もうすぐ別れを告げる。
自動車に次々と抜かれながら、電車はゆっくりと進む。モハ14だ。
大きく目の前に迫ってきた。
車内は、軌道区間の廃止を惜しむひとたちで賑わっていた。
県庁はすでに移転し、行き先表示も「白山前」に変わっている。
軌道はここから大きく蛇行していく。
ゆっくりと遠ざかっていき...。
やがて姿が見えなくなる。

このページの写真は、いずれも  1992年3月撮影

戻る 目次 次へ