2001年沖縄の旅1(2001.6.21 - 25)



6月21日(木)雨時々曇り

梅雨寒の東京。わたしのPHSに、一足先に沖縄に行っているHさんが電話をかけてきた。

「吉田さーん、梅雨あけましたよ〜」

その日の夕方、わたしは羽田から那覇行きの飛行機に乗った。


1年半ぶりの沖縄。
前回は1999年から2000年へと移り変わる、その変わり目を沖縄で迎えようという壮大な(?)計画でした。仕事納めの途中で職場を抜け出して羽田へと向かうわたしは、まさかその職場で迎える仕事納めがそれで最後だなんて、まったく予想していませんでした。人生なんてわかんないものです。
その後リストラ・転職と波瀾万丈の1年半。旅行どころの騒ぎではなかったわたしが、ようやくちょっとした余裕を手にしたのは最近になってから。気がついたら、わたしはとある沖縄関係ベンチャー零細(笑)企業の社員になっていました。

たった1年半のブランクなのに、旅行スタイルはかなり様変わりしていました。空港についたら、そこの端末にクレジットカードを突っ込みます。今回は、行きも帰りも飛行機はインターネットのチケットレス予約。クレジットカードさえ忘れなければ、チケットを持ったかどうか気にしなくてすむのはありがたいけど、ちゃんと予約されているのか心配で(もちろん確認メールはもらってあるのだけど)、端末から航空券が出てきた時はちょっとほっとしました。

三線ケース そもそも、わたしが参加しているメーリングリストのひとつ、ちゃんぷるーMLが東京メンバーを迎えて本場の「ビーチパーティー」を開いてくれるということが今回の旅のきっかけになりました。宴会となれば芸のひとつも提供しなくちゃ……というわけで、今回も「三線持参でひとり旅」となったわけですが、前回の「三線抱えて」と違って、今回は「三線背負って」。最近購入した「三線ショルダーケース」はハードケースに比べると、機動性という点では断然上。前回はハードケースに入れた三線をカウンターにあずけたのですが、今回は「機内に持ち込んでも大丈夫だよ」という話を聞いていたので。三線背負ったまま搭乗口にむかいました。確かに「お客さん困ります」というクレームはつきませんでした。飛行機に乗り込んだら、座席の上の荷物入れの棚に……ぴったりおさまりました。これは助かる〜。


右肩に背負っているのが三線ショルダーケース(愛知県篠島にて撮影)→




飛行機が那覇に近づいて、機長からアナウンスが入ります。

「現在那覇空港の気温は29度……」

客席からため息まじりのざわめきがあがりました。おいおい、もう夜の10時過ぎてるってのに、なんだよーそれ……東京では長袖着てないと肌寒かったのに、いきなり強力熱帯夜。案の定、飛行機を降りてボーディングブリッジに足を踏み入れたとたん、あの「もわ〜っ」としたトロピカルな空気が体を包みました。再び冷房のきいたターミナルビルに入るまでの一瞬なのですが、これが沖縄入りの通過儀礼。
うおーっ、沖縄に来たぞ来たぞ来たぞぉっ。なんかわくわくしてきます。

空港からタクシーで、前回もお世話になった「コバルト荘」に到着。玄関を入ると、そこではすでに泊まり客のみなさんが酒宴の真っ最中。中のひとりが立ってきて迎えてくれました。

「どうも吉田さん、はじめまして」
「えっと……誰だっけ?」

実は、ちゃんぷるーMLの管理人である安里さんは久米島在住で、沖縄本島に出てくるときはここを常宿にしています。今回わたしが那覇に一泊するときも多分泊まってるはず……というのを聞いていたのに、頭がまだ東京モードから切り替わっていなくて思い出せませんでした。
ごめんねー安里さん。(^^;)

コバルト荘のおじさんは、前回と同じ部屋を用意しておいてくれました。そこに荷物を放り込むのもそこそこにして、すぐさま居間の酒宴に参加。注いでもらった泡盛を一口。
「あー沖縄に来たんだなぁ」という実感が、しみじみとわきあがってきました。


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