メダリオン [DVD] メダリオン (製作年度: 2003年)
レビュー日:2010.1.3
更新日:
評価:★★★★
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解説(Yahoo映画より):
世紀のアクションスター、ジャッキー・チェンの主演最新作。人間を超えたパワーを手にすることができるという伝説のメダルをめぐり、警察対犯罪組織の手に汗握るバトルが繰り広げられる。監督は『デッドヒート』でもジャッキーとタッグを組んでいるゴードン・チャン。共演には、『ジョー・ブラックをよろしく』のクレア・フォラーニらがあたっている。ジャッキーお得意の体当たりアクションと最新VFXを融合させた迫力のアクション・シーンが見逃せない。


ジャッキーには港がよく似合う

新年初ジャッキーがこの「メダリオン」。
レビューなんか見るとかなり不評なのでちょっと心配だったけど、結構面白かった。
(やっぱりわたしのハマリどころはみんなと違うんだなぁ、と確信させられました)

ストーリー的に面白くなくてもジャッキーがカッコよければ許すか、と思ってたんだけど、冒頭の香港シーンで屋台の茹でイカにかぶりつく中途半端な長髪のエディ・ヤン(ジャッキー)見たとたん「あちゃーハズレか……」と一瞬思いました(笑)。
(そのイカを物欲しそうに見上げるワンコとのやりとりは面白かったけど)

でもその後スッキリした髪型になってて、「ああよかった」と胸なでおろしたりして。以前「スパルタンX」のレビューで「ロン毛のほうがカワイイ」と書いたけど、あれも訂正。中途半端なロン毛はNGです(笑)。やるならせめて「80デイズ」くらいの髪型にしてください。お願い。

話の展開は説明不足なところや突っ込みたい部分は多々あるし、ラスト、恋人とふたりで不死身になっちゃってこの先どーするんだよ、と思わないでもないんですが……喧嘩になったらエライことになりそう(笑)。

ワイヤーアクションが多用されててジャッキーらしくない、という意見が多かったけど、そういうところは置いといて、捕まえた相手をベルトや紐ですばやく拘束しちゃう早業(ホント器用だよなぁ)もジャッキーらしいところだと思うんだよね。わたしはあれ見るとなんか嬉しくなっちゃうんですけど(爆)。

それから今回はコンテナヤードでの戦いシーンがあって、「わお〜、エバーグリーンだ!」「きゃーワンハイだ!」とそっち方面で盛り上がってしまいました(すいませんつい職業意識が……)。「ラッシュアワー」の冒頭シーンでも思ったけど、ジャッキーって本当に港の風景がよく似合う。陳港生って本名は伊達じゃないなぁ、やっぱり。

そう、で今回はなんとそのコンテナ(20ftだったぞ……あ、また職業意識が)に閉じ込められたまま海に放り込まれて、
「ジャッキーが死んじゃう〜!」 (「ヤマト」の森雪風に……)

一緒に溺死の危機にさらされた少年だけはなんとかビニールテントに包んで助け、自分は力尽きるまで少年を励ますように微笑んで死んでいくシーンは泣けます。
その後霊安室で復活! のシーンは思いっきり笑えるけど。

メダルの力による復活って、肉体がそのまま復活するんじゃなくて、どうやら新しい身体が作られてそっちに命が宿って、もとの肉体は消滅する、という仕組みらしいんですが、死んでる状態のコピーなので、霊安室(でいいのかな)に安置されてるエディは検死の関係か素っ裸。悲しみにくれる同僚ワトソンの横にその状態で出現するからもう大パニック。ワトソンはもちろん、復活したエディも自分の状態が理解できてないから、ふたりのやり取りがおかしくて大爆笑しました。

アクション通には確かにつまらないのかもしれないけど、わたし的にはこの死んじゃうシーンの最期の微笑みとか、自分でもわけもわからず復活しちゃうわ超人的な力は備わっちゃうわでパニクリまくる表情とか、自分が死んだと思い込んでいる恋人(実際死んじゃったんだけど)に会いに行ってガラス越しに対面するシーンとか、クライマックスで高所から突き落とされて死んだ恋人を見て、超人的な力が備わっていながら助けられず悲嘆にくれる姿とか、この映画意外にジャッキーのイイ表情が多くて好きです。


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