ジョージ・ガーシュインの生誕百周年ということで、今年は色々とガーシュインものが
企画されるのだろうと思いますが。
2つのガーシュインといっても、これが両極端でして(^^;)
ミミズの節操の無さを端的に表しておりますね。
●3/8 山下洋輔ソロコンサート 〜Gershwin Lives! @カザルスホール
1部:Embraceable You/Love is Here to Stay/It Ain't Necessarily So/Rhpasody in Blue
2部:He Loves and She Loves /The Man I Love/I Got Rhythm/Fantasy for George
アンコール:Summer Time
ガーシュインと言えば山下洋輔、なのですよ、ミミズにとっては。 一般的通念がどうなのかは知りませんが(笑)。従ってこのコンサートは 待ちに待ったガーシュイン特集。あ、山下さんがガーシュインを扱ったCD Rhapsody in Blue とPlays Gershwin は奇跡的に(苦笑) 両方ともミミズのCDコメントがありやす。よろしければどうぞ。
で、まあ山下さんですから(笑)、今回は共演者がいないということもあり、
とにかく極限まで解釈の大風呂敷を広げたガーシュインです。
しょっぱなから、テーマが曖昧模糊として???この曲はなに!?って感じの
Embraceable You、スイングしまくって山下さんのペダルを踏む足の動きまで
軽やかに見えた Love is Here to Stay。
It Ain't Necessarily So はミミズの記憶では、旧約聖書の物語を
色々とあげつらっては「それがどーした」という感じで揶揄する内容の曲ですが。
この時の演奏は、殆ど確信をもって退廃に走ってるような雰囲気で笑いました。
注目のRhapsody in Blue は、更に破壊的。
もうこれは言葉では言い尽くせない迫力です。無理に説明すると、
ガラス板に書いたラプソディを一回でっかいハンマーか何かで叩き割っておいてですね、
一生懸命元通りに並べるんだけど粉々になった部分が全然分かんない。
えーい畜生、自分で勝手に弾いてしまえ〜!
こんちくしょう・こんちくしょう・こんちくしょーめ!!!
こんな感じ(笑)。
2部も概ねそんな感じで、ミミズが1番好きだったのは3曲目 。
あれの歌詞に「I got rhythm, I got power 〜」というのがありますが、山下さんのは
I got piano, I got POWWERRR!!! と叫んでいるような、
力こぶもりもりなI Got Rhythmでした。
アンコールは、静かで控えめな音がかえって印象的、非常にクールなスタートだった
のですが、途中で押さえがきかなくなったと見えて、最後はやっぱりガンガン弾いて
終わってしまった(笑)。
カザルスでのソロコンサートも今年が3回目。このコンサートが毎年の仕事始めのような
ものだそうですが、山下洋輔は今年も元気です(^^)
(来年は3月21日を予定しているそうな。今度は何をやるのかな〜)