ほんとの日記 最新版

2002年8月

2002年
8月1日(木)
■昨日「暑いですねぇ。8月になったら少しは涼しくなるんですかねぇ。」 と言われ、大変おどろく。発言者は北海道出身者(笑)。自分が東京にいるという 現実を直視できなくなったらしい。つい、「ならないよ。ここは東京なんだから 涼しくなるのは9月中旬!」と冷たく言い放ってしまったが、意地悪だったかな?

8月6日(火)
■ようやく、八ヶ岳で撮りまくったデジカメ写真、編集の先が見えてきた。 なんせ、全然機能を使いこなせてないので、そのまま使えるものはひとつもないのよ(^^;)
近々、情けなーい山行記録がupされる予定。

8月12日(月)
■この間、公園に涼みに行ったら、初老のおじさんに声をかけられた。もと学校の先生らしい。
で、師のたまわく、「この公園に桜が何本あるか知ってる? 東京で1番! 覚えた?」 そして何回も何回も、桜の本数を復唱させられた。
「あんたたちに子供が生まれたら、そういうことを教えられる親にならないと」 「今度会ったらテストするよ!」と去って行った...。詰め込み偏差値教育の権化のようなやつだ。 桜の本数なんか子供に伝えて何になるんだ? つまらん郷土愛を育てるのか?
わたしに子供がいたら、この公園ではもっと違うことを教える。公園を管理するために沢山の人が 働いていること。四季折々の変化。道ばたに生えている草一本一本にも名前があること...。 まあ、今こんなこと書いたって負け犬の遠吠え、だけどさ。

8月16日(金)
■強行軍で夫の実家に帰省してきた。一昨日の晩、めったにありえない定時30分過ぎに 猛ダッシュで会社を出、最終の新幹線に駆け込み、2泊して、今朝また新幹線で出社(笑)。 でも実は、今回まる24時間実家で過ごせたのは余裕があったほう。何て嫁だろうね。
姪と遊んで庭でバーベキューやって花火やって嫁同士の語らいもやって...。かなり充実。 楽しかった(^。^)v

8月19日(月)
■昨晩、深夜の教育テレビで歌舞伎の「俊寛」をやっていて、疲れてるのについ見てしまった。 主役の俊寛僧都が吉右衛門さんなんだもん。で、あーれー?俊寛ってやな奴っていうイメージが あったけど、こんないい人だったけ? 一人だけ赦免が出ず鬼界島に取り残されて悲哀にくれる、 ってストーリーは...ありゃ能の方の「俊寛」か。さすが大衆芸能、見せ場を作るために もの凄くストーリーをふくらませて、俊寛と老船長の大立ち回りなんてのもある。でも、俊寛が 住んでいるあずま屋が骨組みだけに簡略化された作り物だったり、能の影響もしっかり残ってるのが 興味深い。そして、吉右衛門様の目の演技。去りゆく船を見送る遠い目。テレビながら胸に迫りました。

8月22日(木)
■先日、電車の中で見かけた男性。詰め襟の黒っぽいジャケットを着て、靴はバックスキン。 急に涼しくなったので早くも秋の装いって感じなんだろうけど、あの詰め襟ってやつ、いかにも 作家さんかな?音楽家かな?みたいな。その方は、手に持った筒状の図面入れから推測するに建築関係。 今更、背広はこっ恥ずかしくて着れないし詰め襟だとちょっと個性的、という感じでやたら自由業諸氏が 着てる詰め襟ジャケット。なんか逆に文化人の制服みたいに見えて気持ち悪いと思うのは、 ミミズの偏見ですかね。

8月24日(土)
■部下に思いっきり説教する。やや勝手な振る舞いが目に付き職場内の雰囲気が険悪なのだ。 ここはひとつ泣いていただこう、と、はなっから泣かせるつもりで説教する。 本当に泣かれてしまった(苦笑)。いやな奴になったもんだ、わたしも。

8月28日(水)
■昼に「若鶏の味噌焼き定食」を注文。放っておくとどんぶり飯が出てくるから、 「ご飯ひと口で!」と頼むと、「いいのぉ?」と何度も何度も念を押される。 いいの!この歳になってどんぶり飯が喰えるか。しかし若鶏の、なんていかにも美味そうだけど、 鶏肉の大半はブロイラーでしょ?大概の鶏肉は若鶏なんでは...。
ひどい話しだよね。育てておいて喰うっての。本能のままに餌を食い続けるやつを途中で...。 生きとし生けるもの、大きくなるぞ子孫を残すぞ、てんで成長してるものを、 喰われちまったら悲劇以外の何ものでもない。きっと、穀物だって一緒。
かと言って人間だって喰わないわけにはいかない。今全員、狩猟採集の生活に戻ったら、 この図体のものが数十億も地に満ちているんだもの、地球上の動植物はあっという間に 食い尽くされちゃう。
若鶏から連想してとんでもない方向に発展してしまった。ひとりで飯喰うとろくなことがない。 ええ、味噌焼きはきれいに食べました。

8月29日(木)
■ベランダで尺取り虫が大繁殖している。特に萩の木がひどい。もう10匹くらい取ったか? せっかく今年やっと花が咲きそうだってんで楽しみにしてるのに、枝の先の柔らかい部分を 猛烈な勢いで食べ尽くす。くそう、豆科の植物って美味いのか!? もっとも萩も負けてはおらず、喰われたそばからどんどん新芽を出すのでイタチごっこも良いところ(^^;) 。 実家のベランダではこういうことがあると早晩、ヒヨドリあたりが来て虫はみんな退治されちゃうのだが、 この辺は自然が豊富で喰うに困らないのか、てんでその気配がない。

8月30日(金)
■今日もシャクトリを2匹見つける。あれ?と思うといるのだ。昨日はアイビーに茎とそっくりの茶色の やつで5cmまで育ちきったやつを見つけたが、今日は萩の木でこっちは見事に緑色。なんせやつらの特技は擬態だ。 見つけようと思っても見つからない。でもふと見ると変なところから太い枝が出ていて...シャクトリなのだ。 結構力が強く、ちょっと引っ張ったくらいじゃ枝から離れない。えーいもう堪忍してくれーっ。(TT)

8月31日(土)
■深夜バスでの帰り道。車窓から遅くまで営業している本屋の店先が見える。へったくそな手書きで大書した ビラが貼ってあって、「トウガラシ マグナム ワカン」??? 本屋なのに、何か新手の漢方薬か!? と思って目をこすったら「トライガン マグナム 7カン」だった。疲れてるわ、絶対(ため息)。

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