雑味館抄 <あいさつ> 2009. 8. 23
これ、なぁ〜に?・・・
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これ、なぁ〜に?・・・
近くのスーパーに買い物に出かけるのは朝9時前である。 なぜそんなに早い? 暑いから?
買い物客が比較的少ないからである。
このスーパーは8時30分にオープンする。 近くにある大学の学生が弁当などを買うからだろう、その学生もレジでアルバイトをすることもあるらしい。
その日のレジは「実習生」の名札を付けた男の子だった。 写真のものを籠から取り出し「これ、何ですか?」と聞いてきた。 一瞬びっくりしたが ”そうだろうね、若い男の子はこんなものが何か知らないだろうね”と思った。
数日後のレジで、またまたバラ売りしているこのものを籠に入れていた。 そのときのレジはよく見かける、年の頃は30代後半、いや40代かな オバサンだった。
「これ、何ですか?」
「オレンジです」
「ああ〜、68円ね」
そうか最近の人はオレンジなんて口にしないのか。 たいていの商品は表面にバーコードが印刷されたポリ袋に詰められている。 品物を知らなくてもレジは勤まる。
よく揺れましたネ
9日(日)、11日、13日と立て続けによく揺れました。 最大震度5〜だそうです。
日曜日の19時過ぎの地震はかなり長い時間揺れた、11日の早朝はかなり大きな揺れだと思った。
13日は個室の中・・・。 家内は存命中、揺れがはじまるとよく出入り口の扉を開けていた。 私も狭い個室に閉じ込められたら大変だと思った。
直近の大地震、中越などでの被災者の避難生活のイメージを思い浮かべながら、もしやああいうこともありうるかと想像する。
いずれの揺れも直ぐ気象庁のHPを見る。 わが町には震度計が3ヶ所設置されていることがわかった。 11日の揺れでは2箇所が震度3、1箇所が震度2。 地層の軟硬によっても違うのかもしれない。
孤独死?
昨年の春、床下の点検をする業者に勧められ、基礎のコンクリートにひび割れが入っていると教えられ補強工事をした。 30年以上になるあばら家は住人との寿命競争をしているようだ。
セミも・・・
20分ほど歩いたところの愛宕神社への階段をかけ登る。 境内の裏手の愛宕山、もともとここに鎮座していたそうだが、木々が生い茂る中の遊歩道を歩いているとうるさいほどの蝉時雨。しかし遊歩道にはセミの死骸がころがっている。
早々とその生を終えたもの、まだにぎやかに鳴き続けているもの。 セミもそれぞれ長生きするものもあれば短命なものもあるのかもしれない。 ほとんどのセミも孤独死であろう。
先日、私とそうたいして歳が違わない元芸能人がこの世を去った。 その死は華やかな世界に似つかわしくないものだった。 男は特別養護老人ホームで・・・、女は豪勢な自宅だがいわゆる孤独死・・・。
孤独死、新聞やテレビがそれを報道するとき、哀れを倍加するための修飾語だろうと思う。 始めがあれば必ず終わりがある。 生あるものは亡ぶ。
50億年の長い時間の中で1年や2年、いや10年にしても一瞬だ。 などと思いながら遊歩道を歩く。
遊歩道の終わりまで20数匹が横たわっていた。 南無阿弥陀仏。
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