優秀な経営者の共通点とは何か?【2】
【5】 スクラップ・アンド・ビルド
これもまた、事業経営の永遠の課題である。
スクラップ(つぶすこと)が先で、ビルド(新たに始めること)が後であることがポイントである。
一般的には、あるひとつのことを始めて、その事業や店舗が赤字でも、スクラップ化しないで、その赤字を埋めるために、また新たな事業や店舗を始めてしまうものである。つまり、ビルド・アンド・ビルドになってしまうのである。
赤字部門をつぶすことによって始めて、新たな部門に力が入るのである。
ダメなものはダメと早目に見切りをつけることが重要なのである。
【6】 集中の原理
自社の取扱える商品・サービスや、顧客層を絞り込んでいくことである。商品・サービスを絞り込めば、顧客層も当然絞り込まざるをえず、また逆もまた真なりである。
具体的には革製品のお店ではなく、ショルダーバッグのお店あるいは、ハンドバッグのお店という様に絞り込むのである。
ここで大事なことは、2つある。
ひとつは、どういった分野に絞り込むかということ。
もうひとつは、絞り込んだものを極めていくことである。
一番目のどういった分野に絞り込むべきかについては、収益力のある分野ということになる。なんだ、当たり前じゃないかと思うかもしれないが、実際には収益力のある分野よりも、販売しやすい分野に絞り込んでいくケースがほとんどである。
特に、事業家精神のある人ほど、顕著である。
収益力のある分野は、付加価値のある分野であるため、価格が張り、販売しにくいものである。
それに対して、付加価値のない分野は価格がやすいため、あるいは安さを売り物にしているため、販売しやすいが、ヘタをすると、赤字になってしまうのである。
2つ目の極めるという意味は、中華料理店がラーメン専門店になり、さらに味噌ラーメン専門店になっていくに当たり、ラーメン専門店時代の味噌ラーメンと同じ味噌ラーメンを味噌ラーメン専門店が出していたのではダメであるということを言いたいのである。
絞り込んで極めなければ、絞り込んだことに意味がないのである。
【7】 社員のやる気より社長のやる気
事業経営がうまくいくかいかないかは、社員の優秀さが絶対的な条件ではない。
社長の立案した戦略や戦術によって、事業経営の計画の80%は決まるのである。
社長の優秀さが80%、社員の優秀さが20%である。
日本の中小企業には、優秀な人は来ない。であるが由に、優秀な人に依存するのではなく、高収益をもたらす仕組みを作っていくことが社長の仕事となってくる。
そのためには、営業力(販売力)に磨きをかける前に、商品力に磨きをかけておく必要がある。
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