中川尚の飛耳長目(税理士読書日記)TEL 東京・渋谷 03-3462-6595
大下 英治「小沢一郎の最終戦争」(KKベストセラーズ) 2010年6月11日(金)
小沢一郎という政治家の政治献金は、実は透明性が高いというのが消息通の共通した見解である。(マスコミが騒ぐので誤解があるが) 「クリーンな政治を」とマスコミや世論に迎合して政治家が叫ぶことは本当に正しいことなのだろうか。 もちろん、クリーンそのものは悪いことではないが、ただ行き過ぎると「トイレのない家」を作ろうとするような非現実的な話になってしまう。 「金権政治」は田中角栄型政治の一側面であって本質ではない。 その本質は、中央に集めたお金を弱い地方に再分配するという日本型社会民主主義(福祉国家を理想とする修正資本主義)と考えるべきではないのか。 政権交代により公共事業を通じた再分配から脱却して直接給付に近い再分配へとシフトしている。 私はアメリカや官僚との関係を考えてみても、小沢一郎抜きで日本に革命を起こせるのかは、はなはだ疑問であると考えている。
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