渋谷区の税理士 中川尚税理士事務所

 

中川尚の飛耳長目(税理士読書日記)TEL 東京・渋谷 03-3462-6595

 

東川 鷹年「社長が判断すべき重要人事」(日本経営合理化協会)
2010
614日(月)

 

 

本書でもっとも参考になったのは「役員の条件」のくだりである。
東川氏は6つの条件をあげているが、以下簡単にまとめてみる。

@ 「誰もが認める人であるか」
赤字事業を黒字に転換したとか、誰もが認める明確な実績があることが条件の一つになる。

A 「不採算事業からうまく撤退できるか」
経営者は「情」を持ちながらも「非情」の一面もなければならない。

B 「社長の考えをブレークダウンできるか」
ここでいうブレークダウンとは、社長から与えられた「大目標」を「中目標」から「小目標」へと掘り下げていって、具体的に動けるようにして成果を出すことである。

C 「会社全体を見ることができるか」
多くの場合、部長が役員になるケースが多い。
部長と役員とは立場が違う。
部長であれば任された部の利益だけを考えればよいが、役員となれば会社全体の利益を考えなければならない。

D 「将来の展望をもっているか」
一年先ぐらいまでは現実のことなので、それより先のことについて未来指向・戦略発想があるかどうかである。

E 「人望と品格」
部課長までは仕事が出来て数字が上げられれば、少々人物にクセがあっても問題はない。
役員になれば、人望や品格あるいは教養といったものまで問われてくる。


バックナンバー一覧へ

                 渋谷の会計事務所 中川尚税理士事務所
〒150−0031 東京都渋谷区桜丘町13−11 的場ビル2階 (渋谷駅西口より徒歩5分)  03-3462-6595

Copyright(C)2004 HISASHI-NAKAGAWA All Rights Reserved.