あの大騒ぎした「ムネオ　バッシング」の真相がよく理解できる本である。
そのバッシングは外務省が自分たちにとって不都合な政治家　鈴木宗男氏、及び鈴木氏と昵懇の外務省職員の佐藤優氏を抹殺するために仕組んだ謀略、陰謀であったことは今となっては明白である。
その外務省のガセネタに踊らされたのが、共産党（佐々木議員）、社民党（辻元議員）、そして東京地検特捜部である。
野党の議員は普段の政策議論においては、そこそこの理論的水準の高さを維持していたのに、疑惑追求となると、急に軽い人間になってしまうのは何故だろうか。
野党は結局有体に言えば、権力闘争においては子供クラスの対応しか出来ていない。
いや、出来ないからこそ野党であり続けたのかも知れないが。
政策（これが目的）を実現する為には手段としての権力闘争も非常に重要であるとの認識を持つべきである。
また東京地検特捜部の問題については、今さら述べるのもウンザリなので、今回は鈴木氏が佐藤氏から聞いたと言う担当検事に次の言葉の紹介に止めておく。
「せっかく逮捕したのに、有罪にできないと、あなたに申し訳ない」