中川尚の飛耳長目(税理士読書日記)TEL 東京・渋谷 03-3462-6595
塚本 三郎『田中角栄に聞け 民主政治と「七分の理」』(PHP研究所) 2010年7月22日(木)
あの民社党の委員長だった塚本三郎氏の田中角栄論である。 この本に限らないが、文藝春秋の立花隆論文等に見られた様な田中角栄論というものが、いかに薄っぺらなものだったかがわかる。 角栄型政治の本質を金権政治であると、立花氏をはじめ多くのマスコミ人が考えている様だが、金権政治は一側面であって決して本質ではない。 その本質は日本型社会民主主義にある。 要するに、弱くなっていく地方に中央の富を分配していくことを意味する。 本文より、政治家の本命は議員立法であるというくだりのところを要約して引いておく。 民主政治の本家と呼ばれる欧米諸国の立法は大部分が議員立法である。(官僚に作らせない) 日本はその逆で新しい法案は政府提案(これは官僚が作る)が一般的になっている。 役に立つ政治家 田中角栄は自らが提案者となって成立させた議員立法は、昭和25年から昭和37年までの13年間で33件もあったそうである。
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