東京新聞・中日新聞の論説委員の長谷川氏は、鳩山政権は「脱官僚」と言いながら実は少しずつ官僚機構に取り込まれてしまっていると主張している。
確かに鳩山元首相は普天間基地移設問題にしても、外務官僚や防衛官僚にいいなりになってしまった。 人気の高い事業仕分などというものも、実は財務省が考えたもので他官庁の予算の縮小・削減が中心となっている。
その財務省に取り込まれつつあるのが、現首相の菅直人氏かもしれない。
その証拠が消費税の増税発言である。
長谷川氏の書く本を取り上げたのはこれで2冊目だがマスメディアの人間として、明確なる自己批判ができていないことがどうしても気になってしまう。
「操縦されるマスメディア」などというタイトルで書かれた章もあるが、被害者意識を持つ前に官僚と一体化して間違った情報を垂れ流し、優秀な政治家を失脚させてきた数々の前科について反省すべきではないのか。
またもうひとつ、マスメディアは官邸を取り込んで行く官僚達の行動を何故きちんと報道しないのかという反省もない。
実は大手のマスメディアは官僚を絶対に批判しない。(政治家は批判するが)
フリーのジャーナリストが批判して問題が大きくなり報道せざるを得なくなってから、しょうがなくやる場合はあるが。
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