中川尚の飛耳長目(税理士読書日記)TEL 東京・渋谷 03-3462-6595
高橋 卓志「寺よ、変われ」(岩波新書) 2010年8月4日(水)
日本には8万を超えるお寺があり、そこには20万人を超えるお坊さんがいる。 その寺は、葬儀と法事をやり続けるだけで良いのかという問題提起を僧侶自身がしているのが本書である。 つまり、お寺はさまざまな苦を抱えて生きている人々を支える拠点となるべきではないかということである。 高橋氏自身は「いのち」と向き合って幅広い社会活動や文化活動を重ね、地域の高齢者福祉の場づくりにも努めてきたが信仰の場であるお寺でやるべきことなのかという批判があるそうである。 私自身はかつて、僧侶達は教会の牧師さん達の様に、生活者のもろもろの相談に乗れないものと思っていたことがある。 しかしながら、今は学校の先生もそうだが僧侶は現実の社会(わかりややすく言えば経済社会)から離れた世界で生きているため一般的な相談は難しいと感じている。 ただ、人間の生き死にの問題については、もう少し積極的な活動があってもいい様に思う。
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