日本の経営者は諸外国の経営者に比べて、景気予測が大好きである。
昔は好況になれば我が社の経営状況も一緒に良くなっていた。
しかし今は、(バブル崩壊後)特にリーマンショック以後は、同じ業界の会社でも業績にかなりの格差が出ている。
つまり、マクロとミクロが合わなくなっているのである。
本書では、2年後には景気が大幅に良くなると主張している。
そしてその理由を15あげている。
その中味は、不況と言えどもこれからも伸びていく企業は数多くあると述べ、それらの企業を紹介している。
著者の大原氏には投資コンサルタントとして、企業分析を行っている。
その分析内容に間違いはないにしても、前述した様にマクロとミクロが合わない時代になっているのも事実である。
ミクロとして好業積の会社があったとしても、マクロ、つまり、日本経済全体にまで良くなっていくのとは次元が違うのではないか。
私はあくまでも永久不況の時代はこれからも続くのではないと考えている。
永久不況とは、分かりやすく言えば老人の病気である。
若者と異なり、老人は病気が治ったとしてもビックリするほど良くなることはない。
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