海老原氏は1980年代以降、次の3つの地殻変動が起きていると述べている。
@85年〜‘95年に起きた為替レートの変化
つまり円高基調
A85年から続く大学進学率の上昇
B80年以降の出生率の低下
これらのことが本質で学校を出ても仕事がない、いわゆる今の「若者はかわいそう論」は一側面にすぎない。 いや、むしろ誇張されている。もっと言えばウソが多いという主張を展開している。
この3つの地殻変動をまとめると以下のようになる。
@の円高により大手メーカーは工場を海外へ移転させた。よって、国内ブルーワーカーの雇用が減少した。
重要なことはホワイトカラー職は減っていないという事実である。
次はAについてであるが「大学を出たんだから、大企業のホワイトカラーを」となるが、大学生の数そのものがふえてしまったため、大企業へ就職出来ない者も当然出てくる。
さらに、中小企業へは就職したがらないことと、大学生の頭の悪さ(小中学校の基礎知識さえない)が問題をややこしくしている。
Bについては国内消費の減少、そして、内需産業の長期マイナス成長、さらに作りすぎた大学のは破綻ということが今後起きてくると考えられる。
|