本書の各章のタイトルを拾ってみると民主党政権は政治主導体制を築くことが本当にできるのかとか、民主党政権は政治主導体制を根付かせることができるのか?あるいは、官僚主導体制の打破は政治主導体制の実現ではないと言ったものが並んでいるが、『そうじゃないだろ』というのが私の意見である。
つまり脱官僚、政治主導が民主党政権にできるのかできないのかの問題ではなく、必ずやらなければならない、必達のものなのである。
政治主導とは国民主権(政治家は国民が選んでいるから)のこと、つまり、民主主義そのものなのである。
民主主義そのものを否定しないとすれば、政治主導は絶対的なもので議論の余地ははない。
官僚くずれの学者である中野氏は、日本人は政治家よりも官僚を信頼してきたとか、どうでもよいことをくどくど述べているが全く無意味である。
官僚機構・マスコミ・アメリカとが一体となって政治家に激しい謀略攻撃を仕掛けていれば、政治家のイメージが悪くなるのは当り前である。
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