菅原氏は、女性経営者に向いている理由として次の3つをあげている。
@ 豊かな感性
A おしゃべりの力
B 強靭さ
がしかし、それだけでは成功できないと言い、中身がつまり精神構造のあり方が男っぽくないとダメであると述べている。(外見はともかくも)
男っぽさとは社員の多くが反対する様な方針でも押し切っていける様な強さではないかと、私は解釈している。
以下、本書を読んでの感想を何点か述べてみたい。
成功している女性経営者を何人か紹介しているが、意外に思ったのは、経営者になりたくて目標を立てきちんと準備している方が多かったことである。
男性経営者は成り行きで社長になった様な方も多く、よって、経営に関してきちんと勉強している人は案外少ないものである。
また前述の@豊かな感性とつながっているはなしであるが、時流に乗った商売が多いなあと思ったことである。
裏を返せば、私はこれがやりたいと言うよりも、この商売が伸びるだろうと起業している人が多いのも意外であった。
最後に菅原氏の指摘で気になったことについてふれておく。
それは、会社を上場させることを成功と考えている点である。
これは明らかに間違いである。
上場させるとは、我が社の商品を大衆化(安っぽい商品)させることにほかならないと考えるべきである。
|