本書は日本の言論界の異端児である副島氏の金融予想本である。
2008年9月15日のリーマンショック以前は、本屋さんの片隅に置いてあった副島本が、今日メインの平積みになってきているのは、彼の予想がことごとく的中しているからにほかならない。
重要な予想ポイントを列挙しておく。
まずは日本の株価、これは2012年がドン底で、そこまでは下がり続ける(具体的には日経平均7000円台まで)。
そしてその後、力強くハネ上がり出して、日経平均は2万円まで上がっていく。
それに対してアメリカの株価、つまりニューヨークのダウも6500ドルまで下がり続ける。
次に為替相場についてであるが、ドルの信用低下は止まらないため、80円台の円高は避けられない。
本来は、日本は米国債を買わされ続けているため『円売り、ドル買い』で円安に相場が振れるはずである。
しかし、それ以上の『ドルの刷り散らし』が行われているため、『円高、ドル安』となるのである。
また金については、アメリカによって一旦は大きく下落させられる。
1g 3000円を割って2500円ぐらいまでいくかもしれないが、その後はまた上がり続けて5000円いや6000円へと向かうだろうと予想している。
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