著者は精神科医(本を書いたりTVに出演しているという意味において)である和田氏の著作は過去に何冊か読んだことがあったが今回は今ひとつインパクトに欠けるという印象を持った。
新聞広告を見て購入したのだが、その広告には『自分をコントロールして、人間関係に強くなろう』とか『職場で日々の人間関係で、自分の感情と上手くつきあう方法』などと謳っているが、この本にはそのズバリの回答はない。
要するに、感情整理が上手い人と下手な人がいるが、下手な人が上手くなる決め手となる方法はないと言うことである。
以下、和田氏の主張の中で共感できたものを何点か紹介しておく。
『外面のいい人はなぜか不機嫌になりやすい』
その逆も真なりで、内面のいい人は外では妙に威張っているものである。
『向学心のある人には“嫉妬”がない』
人をねたむのに忙しくて勉強できないのかもしれないが、成功者というものがいかに陰で努力しているかを知らないのである。
『感情の切り換えがうまい人はゆったり生きられる』
要するに、情緒的に悩むなと解釈したが、結論の出ないことを止めどもなく悩んでいる人は多い。
私は、論理的に悩んで一気に結論を出すことが重要であると考えている。
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