本書はベテランと中堅の経営コンサルタントの同士の対談となっているが、実際にはいくつかのテーマについて2人がそれぞれの意見を主張し合っているというスタイルである。
両者の発言の中から興味を引いた箇所を何点か要約して紹介しておきたい。
【小宮氏の発言】
『ABCを大切にするといいことがある』
ABCとはあたり前のことをバカになってちゃんとやるという意味だそうで、これができるかできないかは人生において大きな違いとなると述べているが、正にそうだと実感している。
それは、難しい仕事は、基本的な仕事がきちんと出来る人にしか出来ないと考えているからである。
【船井氏、小宮氏の両者の発言】
『2人とも税務や経理の重要性を説いている』が経営や経済のプロと称される人達でさえ、実際は税務や経理を軽く見ているがゆえに、本質をつかめていないケースに、私もよくぶつかるのである。
【小宮氏の発言】
『ワ−クライフバランスという言葉が嫌いである』
私もそう思っていたが中途半端な人間を正当化してしまう言葉である。
一定のレベルに達するまでは、死に物狂いでやらないと絶対プロにはなれないと思う。
【小宮氏の発言】
『オフに勉強する』
知識労働者にとっての休日は遊ぶためにあるのではないと思う
【船井氏の発言】
『ツイている人とつきあう』
私もツイていない人とのつきあいはしないようにしている。
ツキのない人とつきあうと、ツキが落ちてしまう。
【船井氏の発言】
『仕事において一番幸せな人は、仕事と趣味が一致している人。二番目に幸せな人は仕事を趣味にもしてしまう人。』
船井氏らしい発言である。
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