9年ほど前に出版された本ではあるが、今回読み直してみたので御紹介しておこうと思う。
私とは人生観が違うが、型破りなサラリーマンの処世術には興味を引かれた。
インパクトのある部分を何点か要約して紹介しておきたい。
谷川氏は「家族サービス」という言葉の意味がわからないと述べている。
普段必要で働いている自分が何故家族のためにサービスをするのか、それは逆で家族が自分のためにサービスすべきではないのかという主張である。
2つ目は「人の信用とは、長い間の積み重ねの結果であり、小さな約束事を確実に果たす、それを根気強く繰り返すことによってしか築くことはできない。」
異業種交流会でちょっと名刺交換したところで本当の信頼関係などは構築できないというくだりの中で書かれた文章である。
3つ目は「コンサルタントの書く本はネタ元が大概がアメリカのビジネス書で、それも原書ではなく翻訳されたものを何冊か読んでは、都合のよさそうなところをコラージュしているケースが多い。・・・・ビジネスの現場で血を流し、そこから生まれた哲学だけが真実であり、その作者がリスクをとって自分のものにしたものでない限り価値はない。」
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