中川尚の飛耳長目(税理士読書日記)TEL 東京・渋谷 03-3462-6595
天木 直人「さらば日米同盟!」(講談社) 2010年9月15日(水)
著者の天木氏は元外務官僚で、小泉政権時代に米国のイラク侵略に賛成する小泉純一郎首相を批判したため、外務省を追われた人物である。 その直後に出版した本が「さらば外務省」で23万部を超えるベストセラーになっている。 天木氏は日米同盟つまり日米安保条約を見直すこと、実際は解消することになるのだろうが、その場合必ず出てくる問題は「それではどうやって日本を守るのか」というものであると述べている。 そして、天木氏はその答えとして説得力のある日本の自主防衛政策(3本柱)を以下の様に提示している。 1.憲法九条外交 2.専守防衛の自衛隊 3.東アジアの集団安全保障体制の確立 確かにこの3つの方法以外には、今の日本での国民的合意が得られる自主・自立の防衛政策はないと思われる。 米国基地が日本に強いる負担の大きさ(特に沖縄の人々にとって)や、日米安保条約には米国が日本を守るという明文規定がないことなどを考えると非常に説得力のある提言である。
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