本書は中国事情に詳しい宮崎氏にと、ロシア事情に詳しい佐藤氏らの対談であるが、その内容は日本国家の生き残りについての保守派の立場から提言といったものである。
インパクトのある箇所を何点か要約してご紹介したい。
宮崎氏の発言
「日本には官にも民にも、上から下まで情報戦略が全くない。それは戦後はGHQ、今はアメリカの庇護を受け、自分で自分のことを決める能力を失ってしまったからです。」
佐藤氏の発言
「官僚は偉そうにしているとか、国民の事をわかっていないとか、職権濫用しているとの批判に関しては全く意に介しません。しかし、オマエたち能力低くないかとか、本当にこんなロシア語もできないのかといった能力に関する批判にはビビリます。」
佐藤氏の発言
「日本の大学で新入生歓迎のためのなどに呼ばれます。依頼されるテーマはほとんどが『大学生は何をなすべきか』です。これは日本と韓国のみの特徴です。それ以外の国では、目的もなく大学を受験する若者などいません。新自由主義の影響で、学ぶことの意味さえわからなくなっているのです。」
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