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大竹 愼一「日本金融恐慌間奏曲」(季白社) 2010924日(金)

 

 

 一流のマクロ経済の専門家のほとんどが指摘する様に、大竹氏も日本の株価は20122015年で大底(日経平均4,000円)を打つと予言している。
ただ彼はその後反転するとまでは言い切っていないが、根拠となっているコンドラチェフの波から考えると、株価は上昇するはずである。
大竹氏の主張の中でインパクトのある箇所を何点か要約して紹介しておきたい。
まずは「日本の低い失業率は『悪』と思え」である。
大竹氏は日本の賃金水準が高止まりしている要因のひとつに日本の失業率の低さを上げている。
失業率が低いとは裏を返せば簡単に人を雇えないことを意味する。
よって、高い賃金を払って厚遇せざるをえないわけだから、それは『悪』であると主張している。
次は「消費税と失業率にはほぼパラレルな関係である」である。
もし、消費税が現状の5%から倍の10%になれば、失業率はほぼ現状の倍、10%になると主張している。
最後にミクロ経済のはなしからひとつ。
「レストラン業界は売上高人件率と売上高賃貸費率に注意せよ」
円高基調、大量購入により、仕入は充分に下がっているためこの2つの指標が(まだまだ高いため)が重要となる。


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