2年ほど前に出版されたいわゆる勝間本の再読である。
長時間の労働、死ぬほどの残業から逃れるためには生産性を上げなければならず、そのためには勉強をしなければならない。
つまり、仕事以外の人生時間をつくるための勉強である。
つまり、ワークライフバランスの思想が前提にあり、その流れの中で勝間本ブームが起きたのだろう。
こういう後向きな本が売れる社会は非常に不健康であり、書き手にしても読み手にしても私の理解を超えている。
教養を高めるための勉強や仕事のための勉強をもっともっと増やしていかないと、そういう人は一生水飲み百姓状態からの脱却は不可能である。
生産性が低いから勉強するというのは全く逆のはなしで、勉強をしていないから、また頭使ってものを考えていないからこそ生産性が低いのである。
また勝間氏は最低賃金を上げろと主張しているが、私は全く賛成できない。
前向きに仕事をし生産性が高く、会社に貢献している人間の給与だけを上げるべきである。
仕事が出来ない人間の給与を引き上げてはならない。
人間を堕落させるだけである。
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