9年前に出された本であるが、訳あって再読してみた。
副島氏にしては意味のわからない本を書くのだなあと思って読んでみると、金持ちサラリーマンの定義付けは次の様にされている。
「金持ちサラリーマンとは、自分のサラリーマン生活を精神的にも肉体的にも自由に楽しむことのできる人のことである。」
印象的な箇所を何点か引いておきたい。
まずは金持ちサラリーマンになる話術の三要素である。
1. 自分の話が相手の『役に立つ』こと。
2. 自分の話が相手にとって『新しい情報、新しい知識』であること。
3. 自分の話が相手を楽しませること。
次は負ける戦いをするなという主張をしているくだりである。
勝たなくでもよいから負けないようにすること、これが戦略的思考の最高の極意である。
次は大手マスメディアの言うことを信用するなと説いているくだりである。
大手マスメディアは国民を情報思想統制するための道具であると考えなければならない。
次は組織で出世する人間に共通する特徴に関する文章である。
管理職になったら派閥抗争に積極的に参加せよと説いている。
権力闘争を醜いものと考えず、やりがいのある仕事をするための手段であると割り切るべきということであろう。
最後は『ゴッドファーザー』の組織論の話しである。
組織を束ねる人間にとって大事なことは、裏切り者を絶対に許さないということである。
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