成功者たちの金銭哲学を紹介しているのが本書の内容であるが、人脈を築くためや自分を高く売るためのノウハウ本である。
印象的な箇所を2点ほど御紹介したい。
ひとつは「人脈を築くコツは何か」のくだりである。
向谷氏は以下の3つがポイントであると言っている。
一つ目は他人から見て自分が人脈たりえること。
要するに、人を追いかける前に自己研鑽しろということである。
二つ目は人脈の本質に気付くこと。
人脈とは自分が何かやりたいと思ったことを実現する為の道具である。
つまり、道具だけ手に入れても、やりたいことが明確でなければ意味がないということである。
三つ目は人間関係に投資すること。
人生のダイナミズムは仕事にある。
要するにアフター5でも仕事につながる人間関係を構築せよということである。
もうひとつは「逆ソロバンは信用の敵」のくだりである。
逆ソロバンとはピンハネのことである。
100万円が仕事であれば、そこから20万円ハネて80万円で下請けに投げるのではなく、100万円自社の利益を乗せて請求し、下請けにはきちんと100万円払うということである。
要求すべきものは正々堂々と要求せよ。
それで世間が通るだけの信用を導けということである。
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