中川尚の飛耳長目(税理士読書日記)TEL 東京・渋谷 03-3462-6595
大竹 愼一・入倉 敬太「宿命…。欲望国家 中国の没落」(ビジネス社) 2010年10月28日(木)
著者の2人はファンドマネージャーであり、共にこれからの中国の発展に問題ありと考えている。 最大の問題点は農業革命を経ないで、工業化が進んでいることだと指摘している。 農業革命により成長力がかなり上がっていく段階で工業化がなされるのが理想で、そうしないと工業化の弊害ばかりで起きて、その後は逆に成長率が下がってしまうと分析している。 この現象は先進国共通のものであるとも主張している。 工業化を優先させると自然破壊や砂漠化の問題が必ず出てくるのだろう。 2つ目の問題として中国の帝国主義化をあげている。 現代の工業化を進めていく限り、石油の確保のために中東へ軍事進出という帝国主義への道を歩むことになると大竹氏は見ている。 そして、3つ目の問題点として中国人の欲望を満たそうとする情念の凄まじさを上げている。 一方で、貧困にあえぐ農民は暴動へと動く流れもある。
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