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韓昌祐「十六歳漂流難民から始まった2兆円企業」(出版文化社)
20101111日(木)

 

 

  パチンコ屋さんでもっとも売上のある会社が韓氏率いるマルハンで2兆円企業になっている。さらに成長をめざし、5兆円を目標にするとのことである。韓氏は昭和22年10月死を覚悟して密航船乗り日本にやってきたいわゆる在日朝鮮人である。
  まずはマルハンの社訓についてのくだりに触れておきたい。
  最初は「努力、信用、奉仕」の3つの言葉だったそうである。日本人の2倍働かないと対等になれないと、それが「努力」の意味で、日本人の2倍ぐらいの信用がないと、我々を選んでもらえないが「信用」の意味である。さらに地域社会に感謝の気持ちを持って働くことが大切であるということが、「奉仕」の意味である。ここから進化させて、現在は「創意と工夫」「誠意と努力」「信用と奉仕」になっている。
  もうひとつ触れておきたい興味深い箇所は民団改革論のくだりである。世界のマイノリティ(少数派)移民の中でも在日韓国・朝鮮人は世界的に類例を見ないほど裕福であると述べている。それは、日本のパチンコ業界の70%から80%が在日の人であるため恵まれているのである。よって民団(在日本大韓民国民団)は、韓国からの政府補助金はもういらないと韓氏は主張している。


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