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野中清志「ワンルームマンション投資法」(週刊住宅新聞社
20101117日(水)

 

 

  民間の分譲マンションの第1号が昭和31年に作られた「四谷駅」近くの「四谷コーポラス」であるとか、ワンルームマンションの第1号が銀座の「中銀カプセルタワー」(昭和47年)であると言ったマンションの歴史事情に関連する情報等についてはなかなか読み応えはある。
  しかし、肝心の投資法については当り前と言えば当り前なのかもしれないが、あいまいに書かれているという印象を持った。当り前という意味は、ワンルームマンション投資とは、最終的には個別的かつ具体的な問題になるからである。
  強いて参考になる箇所をあげるとするとマンション立地について書かれたくだりである。
1.全国的に人気がある場所
2.国内のみならず外資ファンドが狙うような場所
3.人気があってマンションの供給が少ない場所
4.新線、再開発計画が見込まれている場所
5.将来的に規制緩和を受けて容積率が緩和される場所
6.女性に人気のある場所
7.キャンパスゾーンとビジネスゾーンの交差する場所
  ただ、これらの要件にしてもマンション購入時においては、満たしていても、何年か経った段階では、状況が変化してしまったら、結局、投資は失敗だったということになりかねないのである。むしろ興味深い主張は今後、10年間で1400兆円の金融資産のうち1000兆円が相続により動くというはなしである。いわゆる大相続時代の到来である。


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