本書は「一泊4980円という価格破壊で成長を続けるビジネスホテル」であるスーパーホテルについて書かれたものである。
北は北海道から南は沖縄まで約100店舗の規模となったため、売上も年商160億円〜170億円クラスに達している。
スーパーホテルの4つのコンセプト(こだわり)について説明しておこう。
ひとつ目は、「ぐっすり眠れる」ことである。ビジネス客は平均して夜10時ぐらいにチェックインして、
翌朝8時にはチェックアウトするため、滞在時間10時間の大半が睡眠に占められているという事実からの発想である。具体的には、シングルルームでもダブルサイズのベッドを標準とするとか、防音・静音設計等を意味する。
二つ目のこだわりは「IT化」である。そのメインは自動チェックイン機の導入で、宿泊料金を投入すると部屋番号と部屋の鍵を開けるための暗証番号がわかる様になっている。
三つ目が「フロントサービス」である。一般的にホテル経営者は設備等のハードについては関心が高いが、人的サービスについては案外力を入れないものである。
四つ目は「ロハス」である。具体的には「天然温泉」や野菜中心の「健康朝食」のことを意味している。
|