本書は昨年（２００９年）の１２月４日に施行された「中小企業金融円滑化法」をうまく利用するためのノウハウについて書かれたものである。 成功させる７つの秘訣なるものも書かれているが、実際はほとんどすべての会社の返済猶予を認めているはずである。
　 ただ、その時に利息は払うが、元本は全く返済しなくてもよいというケースもあれば、元本は月１００００円でもよいから払ってくれといいうケースもあるようである。 重要なことは、この返済猶予ではなく、借入金の大幅なカットが出来るかどうかなのである。
　 返済猶予を希望する様な会社は、借入金のすべてを返済しようと考えていると絶対に再生はできない。 ただし、経営数字が良くなって来ないと金融機関も大幅なカットに応じて来ない。
　 経営者の考え方で大事なことは、もし、借入金が全くなかったとしたら、ビジネスが成り立つものかという視点である。 つまり、借入金を返済するためにリストラをするという様な発想を捨てなければならない。