<その1>
中国との尖閣諸島問題を意識しての出版であろう。 インパクトのある指摘を御紹介していきたい。
・「日本の海」の広さは447万キロメートルで「中国の海」の5倍に当たる。
・尖閣諸島には、イラクの原油推定埋蔵量に相当する約1000億バーレル、金額にすると約700兆円の石油が眠っている。
・世界で生産されている石油の3割ほどは海底から産出されている。
・我が国はレアメタルのほとんどを外国からの輸入に依存している。今後、海水からの抽出が可能になれば、日本はエネルギー大国にも、資源大国にもなり得る。
・「世界三大漁場」とは、「日本の沿岸部」、そして、北大西洋にあるアメリカの東海岸からカナダのニューファンドランド島の東沖に広がる
「グランドバンク」と呼ばれる海域の周辺。もうひとつは、イギリスからノルウェイにかけての「北海周辺海域」である。
・日本の漁業従事者数は約20万人。1950年の110万人がピークでその後は減少し続けている。
一世帯当たりの収入も減少し年収300万を切っている。
ただし、「海面養殖漁業」(沿岸域において海水を使い魚介類の養殖を行う漁業)については年収500万を超えている。
漁業協同組合を作って養殖を行っているところでは、ホタテ貝やウニなどを扱い、朝9時から夕方5時までの仕事で一世帯当たり年収1000万円を超えるケースも出て来ている。
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