NPO法人「いずみの会」(これはガン患者の会である)の代表である中山氏は、御自身が約20年前がんで死ぬと告知されながら、それを克服してきた方である。
この会の会員の生存率は約95%であるが、がん患者の会の中では断トツの数字であろう。
サブタイトルは「再発、転移を防ぐ17の戦略」となっているが、その一部を紹介しておきたい。
まずは、戦略5の「玄米菜食を徹底する」である。ここでのポイントは2つ。
ひとつは、がんになった人で栄養過剰(高カロリー、高タンパク、高脂肪)の人は、5年間は魚などの動物性食品をとらない玄米菜食に徹底する。
もうひとつは、食事療法だけで治ると思わないこと。マイナス思考だったり、ストレス状態だったら効果はない。ガン治療の六割は心にある。
二つ目は戦略7の「体を冷やさない」である。要するに血液の流れをよくしろということである。
三つ目は戦略13の「三大療法にすがらない」である。
三大療法とは抗がん剤、放射線、手術のことであるが、これらは自然療法より効果が劣ることは、アメリカからの調査報告(1999年)からも結論が出ている。
その証拠にアメリカのガン患者の死亡者数は減少し続けている。
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