出版社が電子書籍を行なっても、儲からない理由を6つ挙げている。
その1 若年層(10〜20代)向けコンテンツを作 っても、若年層は利用できない。これは iPadなどの端末そのものが6万円近くす るため高過ぎて手が出せないという分析 である。
その2 30〜40代向けのキラーコンテンツがない と厳しい。電子書籍は紙媒体で30〜40代 を対象に一定部数を売り上げている「スタ ー作家」の2次利用が大半である。
その3 上記その2を満たしていれば儲かること になるが、実際はネットに強いスター作家 の場合は、電子出版業を独力でやってし まう可能性が強い。
その4 仮りに、キラーコンテンツを持ち、かつ、 独力では電子出版を行えない作家を見つ けたとしても、システム上の不具合、つま り、電波の悪いところでは読めない状態が 考えられる。
その5 電子書籍を配信する場合には、様々な システムを構築しなければならない。つま り、多大なコストをかけなければ、管理す ることができないのである。
その6 紙媒体の書籍だと「とりあえず読んでみ るか」と考える人もいるが、ネットでは匿名 のレビューや掲示板への書き込みが多い ため劇的なヒットは難しい。
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