小山氏はカリスマ経営コンサルタントの一倉定先生の指導を受けていたため、本書にも一倉先生の主張が強く反映されていてとても面白い。
小山社長が率いる株式会社武蔵野が進めてきた経理改革、すなわち、お金についての改革の紹介が本書の内容である。
小山氏の主張の中で大前提となるのが、社長が決定しさえすれば、大抵のことは出来るんだということにある。
共感を持った箇所を何点か紹介していく。
・「率ではなく額で考えること」を決定する。
数値目標を低く設定すると達成率は高くなってしまう。問題は達成額である。
・「P/L、B/Sは1日でつくる」ことを決定する。
経営判断に必要なのは正確さよりも早さである。
・「経理に不正をさせない」ことを決定する。
自社の経理データをすべて公開していることが経理が不正をしないことにつながっている。
・「B/Sを毎月チェックする」ことを決定する。
前期末のB/Sの数字と当月末のB/Sの数字と今期末のB/Sの目標数字を比較する。
・「経営計画を立てること」を決定する。
経営は「過去計算」ではなく「未来計算」が正しい。
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