不動産コンサルタントとは、一般的にはあまり聞き慣れない職業ではあるが、私の経営している税理士事務所とは関係は深い。 つまり、単に不動産を売ったり、買ったりと言った単純な仕事ではなく、 土地の借地人と地主とのトラブル回避とか、相続対策のための土地の有効活用と言った一捻りも二捻りもある仕事となっている。
　 一般にビジネスは大きく別けて、仕事を作る仕事と仕事をこなす仕事の２つがある。 本書からわかる様に不動産コンサルタントの仕事の作り方はほとんどが税理士事務所からの紹介であり、 その仕事をこなすには司法書士、土地家屋調査士、建築士と言った人達の協力が必要となっている。
　 不動産コンサルタントに必要な力として、福田氏は次の３つを挙げているので紹介しておく。
　 ひとつ目は「コミュニケーション力」。これは積極的にお客さんの話しに耳を傾け、 それに対し的確な言葉や文書で提案を伝える力のことを意味している。
　 二つ目は「ネットワーク力」。これは人脈のことを指すが、具体的には記述した様な仕事を作るための人脈と 仕事をこなすための人脈の２種類がある。
　 三つ目は「コンサル力」。これは「問題解決能力」つまり「知恵」のことである。