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 根来秀行「眠っているうちに病気にならない体をつくる本」(角川SSC)
20101220日(月)

 

 

  この本の結論は「夜11時に寝て朝6時に起きる」あるいは「夜0時に寝て朝7時に起きる」という生活をするだけで 健康なからだをつくることが可能だというものである。 結論は極めてシンプルなのであるが、その理論的な説明は専門家らしく多少難しい。
  まずは睡眠中に働く2つのホルモンが体を健康にしているというはなしである。 その2つのホルモンとは「成長ホルモン」と「メラニン」のことで、いわゆるアンチエイジング・ホルモンと呼ばれるものである。
  次がこの2つのホルモンを体のすみずみにまで行き渡らせるための「自律神経」のはなしである。 この「自律神経」には交感神経と副交感神経があり、昼間、体が活動する時に働くのが交感神経で、夜働くのが副交感神経となっている。 睡眠中にアンチエイジング・ホルモンが働くには、この副交感神経の作用が大切となる。
  そして、最後が「成長ホルモンとメラニンを同時に使う方法」のはなしである。 朝6時に起きて夜11時に眠りにつけば、午前0時から1時頃に成長ホルモンのピークがやってくるし、 又、メラニンの分泌も午前1時ごろにピークをむかえることが可能となる。


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