本書を読んで一番驚いたのは、パチンコ依存症の人達のお金の使い方である。 月１００万円負けるのが珍しくない人や１０年間で１億円負けた人など私の想像をはるかに超えていたのである。 私はこういったパチンコ依存症の人が多数いることでパチンコ業界の市場規模の大きさ（２０兆円〜３０兆円）にも納得できたのである。
　 自動車業界の市場規模が６０兆円、建築業界の市場規模が９０兆円、金融機関でも２５兆円で考えられているが、 これらに比べてパチンコの３０兆円は本当なのかという印象を持ち続けていたのである。
　 本書の中からインパクトのあるくだりを何点か御紹介しておく。
・日本のマスコミはパチンコ依存症による犯罪が多発しても、ほとんど問題にすることはない。
・子供を殺すのは人間の親だけである。それも世界でも日本が一番多い。その原因がパチンコにあると言えば言いすぎになるかもしれないが・・・。
・日本がパチンコを禁止できない一番の理由は、政治家が献金に目が眩み、業界を擁護しているからである。