<その1>
サブタイトルが会社の数字のウラを読む方法となっている公認会計士が書いた本である。
具体的には、会計の基本中の基本というべき「在庫」「予算」「利益」「費用」「キャッシュフロー」の5つのケースについて書かれている。
専門外の人が読むと内容が具体性に乏しいため難しいと感じられるのではないかという感想を持った。
そこで5ケースについて私なりの解説を試みてみたい。
・「在庫」について
在庫についてはそもそも在庫管理表の作り方そのものがわかっていない会社が多い。
仮に作っていたとしても、実務上使えないものがほとんどである。さらに言えば、発注点や発注量さえ決めていないのである。
在庫が何個になったから何個発注するか、これが発注点・発注量である。これを決めただけで在庫は削減できるのである。
・「予算」について
予算の作り方のポイントは「費用」+「利益」で売上目標を決めること、つまり、逆算の思想が重要となる。
売上を前年対比何%増などという決め方は誤りである。
もうひとつ、予算を達成させるための方針書を文章できちんとまとめることが大事である。
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