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 植草一秀「日本の独立」(飛鳥新社)
2011111日(火)

 

 

<その1>
  本書は痴漢冤罪裁判をデッチ上げられた、つまり国家の罠に嵌められた著名政治経済学者が日本の支配構造について述べたものである。
  興味深い箇所を何点か要約して紹介しておきたい。
・「改革」の看板の下で小泉純一郎が実行したことは、郵政事業、日本道路公団、住宅金融公庫の解体と公共事業の厳しい削減だけである。 これらはすべて旧田中派の牙城解体を意味する。他方、権力が集中したのは、警察庁、検察庁、そして、財務省であるが、これらはすべて旧福田派の牙城である。
・テレビ東京には現職閣僚であった竹中平蔵氏から直接私を番組から降板させなければ、テレビ東京の番組には出演しないとの通告があった。
・政治評論家の三宅久之氏はテレビ番組で官房機密費を受け取っていたことを告白した。
・不正な救済が行われたりそな銀行は、その後自民党への融資金額が激増した。2002年末に4.75億円であったものが2005年には54億円となっている。 この事実をスクープした朝日新聞の鈴木啓一記者は記事掲載の前日東京湾で水死体となって発見されている。


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