中川尚の飛耳長目(税理士読書日記)TEL 東京・渋谷 03-3462-6595
有森隆「日銀エリートの挫折と転落」(講談社) 2011年1月20日(木)
<その3> 木村という人間は頭も良いし人間的にはとても真面目である。 その意味では、小泉や竹中とはかなり違っているが、現実の社会のあり方が正しく認識できていないため、 経営方針に現実性がなくなってしまうのである。 その意味においては大前研一とよく似ている。ただ、大前は選挙に出てみて、自分の主張に現実性がないことに気づいた様である。 以下は本書の中でインパクトのある箇所を何点か引用しておきたい。 ・亀井静香金融・郵政改革担当相は小泉・竹中路線の申し子である木村=日本振興銀行に厳しい姿勢を貫き通した。 ・東京地検特捜部は木村らを銀行法違反(検査忌避)で起訴した。 これはどこの銀行でもやっていそうなことで、特別背任罪のような重罪ではない。 捜査の目的は「まるで不正のデパート」と捜査関係者を驚嘆させた 中小企業振興ネットワークの加盟企業を手駒にして築きあげた「木村帝国」の解体と木村を銀行から排除することにあった。
バックナンバー一覧へ
渋谷の税理士事務所TOP | 渋谷のオフィス紹介 | グループ概要 | 税理士読書日記 | サイトマップ 渋谷の名所・渋谷の観光スポット | サイトポリシー | リンク集