私は深田氏の言わんとする意味がよくわかるし、共鳴もするが、事業経営とは無関係の者にはピンと来ないかもしれない。
それくらいマネジメント、イコール事業経営という様な刷り込みが行われているということである。
本当はマネジメントという言葉が出てきたら、その段階でその人は事業経営というものが、本質的に理解出来ていないと判断していいくらい、
マネジメントは事業経営とは別のものなのである。
マネジメントとは、言換すれば内部管理のことである。
つまり、会社の中の人間を管理することがいわゆるマネジメントである。
それに対して事業経営とは市場活動のこと、つまり会社の内部ではなく、外部での活動を意味するのである。
経営者が経営コンサルタントに相談する場合の7割が内部管理のはなしになってしまうことは、
内部をうまく管理できれば、業績が向上すると勘違いしているからである。
やれ、組織がどうだとか、やれ、人事制度がどうだとか言っている会社は絶対に業績は回復しないのである。
事業経営において高収益になるかどうかは事業構造いかんによって決まる。
事業構造とは、どんな商品(サービス)を、どのような売り方で、
どの様な顧客層に販売するかということで、社員の使い方がうまいとか、社員の能力が優秀であるかとは無関係である。
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