<その1>
本書では菅下氏が金融のプロたちが持つ投資のノウハウを一般の人にも実践できるようにアレンジして紹介している。
<グローバル型>
@デフレの国からインフレの国に投資する。
デフレの国は金利が低く、インフレの国は金利が高い。だからインフレの国でということだが、
実際は金利よりも為替リスクの方が恐いのである。菅下氏は円安になった時に円に戻すべしと主張するが、
円安になる保障はどこにもないのである。
A強い通貨から弱い通貨に投資する。
この理論だと、円をドルに換えておき、円安トレンドになった時に通貨を円に戻すことになるが、
やはり円安基調になる保障はどこにもないのである。
以下は、
B人口増大国に投資する。
C換金性、流動性に富む金融マーケットに投資する。
D民主主義もしくは将来に民主化が進む国に投資する。
となっている。 @Aに述べた様に海外への投資は利回りよりも為替リスクの方が重要である。
よってBやDの様な急成長している国の企業そのものに投資するのであればともかくも、
金融商品への投資は相当のリスクが存在すると考えるべきである。
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