<その2>
◆2010年10月発表されたワールド・エコノミック・フォーラムの「国際競争力報告」では、
製造業の国際競争力の源泉が何かという設問に対して、
139の国や地域の中で日本がいちばん製品や製法の独自性への依存度が高く、低価格への依存度が低いという結果になっている。
◆たしかに日本の負債総額の対GDP比は、直近で283%とかなり高い。
だが、経済で一番重要なのは、水準より方向性、つまり、どちらの方へ動いているかということである。
◆インフレで得をするのは誰か?筆頭に挙げられるのが、
借金で成長性を高めることができる大企業や国債という名の借金の実質負担を軽減できる国家である。
◆日本の輸出額の地域別シェアを見ると、アメリカ向けが16%、EU諸国向けが11%、アジア向けが56%となっている。
またアジアの内、中国は1/3、つまり、輸出全体では20%となっている。
さらに欧米やアジア以外の地域は17%となっていることなどから考えても、日本は輸出先のバランスが非常に良いのである。
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