佐高氏は本書の中で小泉純一郎元首相の下、「偽りの構造改革」を掲げて、
日本をメチャクチャにした張本人竹中平蔵をこそ(小沢一郎ではなく)、証人喚問すべきと強く主張している。
喚問に当たって竹中に問い質すべきことは3つあるとしている。
【1】 木村剛を金融庁の顧問にし、その後彼が会長となった日本振興銀行が破綻したのに、
その責任について一切コメントをしたがらないのは何故か。
つまり、日本振興銀行の銀行設立の認可が異例に早かったことに竹中が関与している可能性が強いのである。
【2】 郵政「民営化」にからむ「かんぽの宿」のオリックスへの払い下げ問題。
これについては減価償却の方法を変更して、赤字の額を大きくみせて、オリックスに不当に安く売却した形跡がある。
実は2010年あたりからは、かんぽの宿は減価償却の額が少なくなるため黒字転換することもハッキリしてきている。
【3】 竹中の「逃税疑惑」等の個人的な問題である。
その年の1月1日に日本にいなければ、日本の住民税は課税されない。
竹中はこれを悪用してか、8年間で4回も米国移住と住民票の移動を繰り返して、
1月1日には日本には居ない様にしていた節があるということである。
|